土地の記録②格安なのに広々な土地、その落とし穴
土地の記録①で初めての理想の土地を持っていかれ、ガクーーンと落ちてしまった我が家。
あんなきれいな土地はないよ、、
立地も良かったよ、、
未練たらたらですが次の土地探しは進めます。
ネットでポチポチ。。
そしたら、結構すぐに、立地と広さのわりに格安(むしろ激安!)な土地が出てきました。
アレ?間違ってないかな??
だって相場の3倍くらいの広い土地が売りに出ていたので、最初は目を疑いました。
きっと、、何か曰く付きなんだろうな、、
疑いの目を持ちつつ、1軒目とは別で土地探しをお願いしている不動産屋Bにその物件の案内をお願いし、実際に見に行ってきました。
感想は、ひ、広い、、、
家庭菜園も庭でバーベキューもできる、、
家建てても車2台以上停められる、、
そんな大きな土地だったんです。
それでいて予算内、ありえません。
問題点は、
■古家があったこと
■目の前の私道の持ち分がない
まだ土地探し素人の私にはこの意味が理解できなかったけど、とりあえず旦那に相談をと持ち帰りました。
実際旦那にも見てもらい、えらく気に入ったようです。
彼も土地探しの素人なので、問題点の意味はこの時点では理解していませんでした。
そして不動産屋Bに申し込みの連絡をしました。
ところが、我が家はまだローンの審査の準備ができていなく、信用がない状態でした。
売り主さんからローンがおりるのか不確実では契約できないと言われ(当たり前ですよね)、急いでローンの手続きを進めました。
手続きに予想以上に時間がかかってしまい、それでもローンの仮審査がやっとおりました!
やったー!
やっと買えるよ!!
ところが、、売り主さんの回答はNOでした。
仮審査ではなく本審査をとおして欲しいとの注文がきました。
、、なんですと?!
、、なぜ仮審査ではだめなんですか??!!
不動産屋Bの回答は、
■ローンの審査に時間がかかったことで売り主さんの不信感を買ってしまったようだと
■以前、ローンの仮審査がとおっても本審査でとおらないことが多々あった時期があり、売り主さんはそれを懸念しているのでは?
と。
、、なんだそれは?
しかし、うだうだ言ってもしょうがない、
またミッションが増えたのでやるしかない。
もはや我々に残された道は、本審査をとおすことです。
急ピッチで書類集めやらを進めました。
しかし、、、
現れてしまったのです。
全額現金で買いますという他者さんが。
『あっ、、
そうですか。
わかりました。。』
放心状態。。。
土地購入においての鉄則、現金一括払いのお客さんが現れたら最強なんです。(と不動産屋Bが言ってました)
たとえ、我が家が先に交渉していても、売り主さんは現金払いの他者さんを優先するんです。
なんてせちがらい、実力主義な世界なんだ。。
負けた感でいっぱいでした。
しかし、我が家にはなすすべはもはやないのです。皆無。
この土地に費やした数ヶ月、夢に満ち溢れた数ヶ月が、泡となって消えていきました。。
私は前回の土地の挫折があったので、気持ちのどこかでこの土地が手に入らない可能性を覚悟はしていました。
確かに悔しさで悲しみでいっぱいでしたが、思っていたよりも引きずりませんでした。
しかし、旦那は思い入れたっぷりだったらしく、前回よりもドーーンと落ち込みました。
こんな家を建てよう、と頭の中で設計図を思い浮かべ、土地も何度か見に行ってたようです。だって、数ヶ月の間買いたいという他者が現れず、我が家が買えるものだとばかり思っていたので。
なのに、
チーン。。
さて、最初に出てきたこの土地の問題点について説明したいと思います。
結果的には買わなくてよかったなと思えるような問題点でした。
■古家が建っている
■目の前の私道の持ち分がない
まず、古家について。
これは解体費用をこっちでもってくれという意味だと思います。現に解体費用分値引いてほしいと交渉したところ、多少の値引きに応じてくれました。
この点は交渉次第なところがあるので、そこまで問題とは言えませんが、解体の手間がかかるなら少しは問題ありかもしれません。
問題は、目の前の私道の持ち分がない点です。
素人には何がいけないのか最初わかりませんでしたが、色々な人に話を聞き自分で調べたところ、不動産的には問題物件とみなされるようです。
(以下専門家ではないので解釈に若干誤りがあるかもしれませんがお許しください)
通常私道の持ち分はその私道に接する持ち主の頭数で割って持ち分を負担します。
しかし持ち分がないということはその私道について持ち主たる権利がないということになります。
もしも私道の持ち主が今後通行料を払わないと通さないと言い出したらそれに、したがわなければいけなくなります。
不動産屋Bいわく、実際に通行料を請求してる事例があるそうです。
面倒くさいです。。
解決策は、私道に接する権利者が一致団結してその権利を主張し、私道の持ち分を買い取らなければならないようです。
これは面倒くさそうです。
ゆえに、問題物件といわれるゆえんなのでしょう。
二つ目の理想の土地はこのような幕切れとなりました。
我が家に残ったのは不動産屋Bへの、
『なんで問題点を忠告してくれなかったんだよーー』という思いと、『なんで数ヶ月かけて交渉してきた売り主さんを説得できなかったんだよーー』という不信感でした。
しかし今回はちょっと変わった売り主さんだったかもしれません。(会うことはなかったのであくまで想像です)
本当に、土地探しはロールプレイングです。
ハラハラとドキドキと、出会いと裏切りと。
数日間ご飯が美味しく感じられませんでした。
数日過ぎたら美味しく食べれました。もうあの土地に未練はありません。旦那ももはやありません。
そして、我が家はどんな理由でも横取りは嫌です。気に入った土地が見つかっても正規のルールで勝負したいと思います。後味が悪いですから。
順番は守ります!ルールですから。
我が家は現金一括は用意できません!
ローンです、しかもちょっと面倒くさいローンです!
売り主さん的には条件悪いです!
それでもいい土地に出会えると、巡りあわせを信じて、土地探しを続けていきたいと思います。
次回は、さらに別の形の理想の土地がみつかったお話を書きたいと思います。